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【徹底比較】サムスンが米国で新クレジットカードを発表!Apple Cardとの違いや次世代決済の未来とは?

スマホひとつで買い物から送金まで完結する現代、巨大テック企業による「金融サービス」への参入が止まりません。

そんな中、モバイル端末で世界トップクラスのシェアを誇るサムスンが、
2026年7月に米国市場で本格的な自社ブランドクレジットカード「Samsung Galaxy Card」を発表しました。
これは最大のライバルである「Apple Card」への直接的な対抗馬であり、自社のスマホユーザーを強力に囲い込むための戦略的な一歩です。

今回は新しく登場したサムスンのクレジットカードの全貌を解説するとともに、先行するApple Cardとの比較、さらにはAmazonやGoogleなど他のテック企業が展開する最新のクレジットカード事情、そして今後の「次世代決済の未来」について少し詳しくご紹介します。
IT企業が発行する金融サービス、また近頃の北米キャッシュレス市場の動向が気になる方は是非最後までお付き合いください。

それではいきましょう!

1. サムスンの逆襲!「Samsung Galaxy Card」の全貌

サムスン・エレクトロニクスはこれまで、米国で「Samsung Money by SoFi」というデビットカードを展開していましたが、今回はBarclays US Consumer Bank(バークレイズ)およびVisaと提携し、本格的なクレジットカード市場に参入しました。

このカードの最大の目的は、「サムスン製品の購入と自社エコシステムへの囲い込み」です。

なんでクレジットカード業界に参入したのか?

それはあの企業が発行し始めた白いカードが関係しています。。。

白いカード??

もしかして

Apple Cardは業界に衝撃を与えました。

Apple Cardを通して、AppleはIT企業の視点からすれば、自らは金融リスクを直接負わずに、プラットフォームの価値を最大化させた極めて優れたビジネスモデルだと言う事を証明してしまいました。

最大の理由は、徹底したユーザーファーストの実現とリスクの切り離しにあります。年会費や遅延損害金をなくし、洗練された操作性を提供することで、iPhone利用者の強力な囲い込みに成功しました。一方で、その裏側にある貸倒れや運用コストといった重い金融リスクは、すべて提携先のゴールドマン・サックスに委ねる構造となっていました。

結果として提携先は巨額の赤字を抱え、JPモルガンへの事業移行を招きましたが、自社のブランドとシステムを武器に金融機関の仕組みを利用する戦略は、非常に洗練されているサービスだと感じます。

驚異の高還元率と特典

モバイルファーストで作られたこのカードは「Samsung Wallet」アプリに直接統合されますが、黒いロゴが光るプレミアムな金属製カードも発行されます。年会費は無料で、以下のような非常に強力なキャッシュバック(Cash Rewards)が用意されています。

  • 5%還元:サムスンでの直接購入(公式サイト、Galaxy Storeなど)。次期Galaxyデバイスの事前予約にも適用されます。
  • 3%還元:Samsung Wallet(スマホ決済)を利用した買い物。
  • 2%還元:Netflix、Disney+、Spotifyなどの指定ストリーミングサービス。
  • 1%還元:その他のすべての買い物。

さらに、口座開設から最初の90日以内に2,000ドルを利用すると200ドルが還元されるウェルカムボーナスや、サムスンのプレミアムメンバーシップ「Samsung VIP Advantage」が20%オフになるなど、サムスンファンにはたまらない特典が目白押しです。

アメリカのクレジットカード還元率豆知識

結論から言うと。
日米のクレジットカード還元率は、「安定志向の日本」と「変動・高還元重視のアメリカ」という明確な文化の違いがあります。

日本のカードは還元率が0.5〜1%前後で固定されているものが多く、特定のポイント経済圏で長く安定して貯められる点が長所です。一方、アメリカでは3ヶ月ごとに高還元カテゴリが入れ替わる「変動還元型」や、時期により獲得ポイントが大きく変わる激しい入会ボーナス競争が主流となっています。
手間をかけず日常使いで着実に貯めるなら日本型、カードを使い分けて最大の還元を追求するならアメリカ型が適しています。
市場の競合環境とユーザー側の管理にかける労力の違いが、この還元文化の差を生んでいると考えられます。

2. 最強のライバル「Apple Card」と比較!何が違う?

サムスンがベンチマークにしているのが、2019年に登場して市場を席巻した「Apple Card」です。両者のスペックを比較してみましょう。

比較ポイントSamsung Galaxy CardApple Card
年会費無料無料
物理カード素材金属製(黒ロゴ)チタン製(番号の印字なし)
自社製品の還元率5%(サムスンでの購入)3%(Appleでの購入)
スマホ決済の還元率3%(Samsung Wallet)2%(Apple Pay)
デジタルウォレットSamsung WalletApple Wallet

サムスンは「還元率」で勝負、Appleは「お金の流動性」で勝負

スペックを見ると、自社製品購入(5% vs 3%)でもスマホ決済(3% vs 2%)でも、サムスンが意図的にAppleを上回る還元率を設定していることがわかります。

しかし、Apple Cardの最大の強みは還元率の数字だけではありません。還元されたポイントが「Daily Cash」として毎日即座にApple Cashに振り込まれ、友人への送金や支払いにすぐ使える点、そして高利回りのSavings(普通預金)口座へ自動的に回して複利運用できるという「シームレスな体験」にあります。サムスンがこれに対抗するには、獲得したポイントの使い勝手をいかに高められるかが鍵となるでしょう。

お金のトータルマネジメントに注視したApple。
還元率によるマネーベネフィットに注視したSamsung

お得な方を上げろと言われたらSamsung Galaxy Cardですが。
アメリカの送金文化やチップの文化を徹底的に調べた上げた上で
参入してきたAppleも捨てがたいですね。

物は考えよう。とはまさにこの事です。

3. Apple Cardの大きな転換点:発行元の変更

実は現在、Apple Cardは歴史的な転換点を迎えています。これまでカードを発行してきたゴールドマン・サックスが消費者向け金融から撤退することになり、2026年より米国最大の銀行であるJPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)へポートフォリオが引き継がれることが決定しました。

なぜこんなことが起きたのか? AppleはiPhoneユーザーを増やすため、幅広い層(信用スコアが低めの人も含む)にカードを発行するよう求めたと言われています。その結果、延滞率が業界平均の約2倍に膨らみ、ゴールドマン・サックス側に巨額の損失をもたらしたと報じられています。

サムスンにとってもこれは対岸の火事ではありません。提携先のバークレイズと協力してカードを発行していく上で、「自社製品を売りたいテック企業」と「貸倒リスクを抑えたい銀行」のバランスをどう取るかが、今後の大きな課題として立ちはだかるはずです。

Samsung Galaxy Cardの発行元は「バークレイズ」

実は発行当初からずっと揉めてるApple Cardですが、今回サムスンは発行元に「バークレイズ」を選びました。
ゴールドマン・サックスとバークレイズの違いは、「投資銀行の巨人」か「個人向け(リテール)金融のベテラン」かという立ち位置の差にあります。ゴールドマン・サックスはウォール街を代表する超エリート投資銀行ですが、一般向けのクレジットカード事業はApple Cardがほぼ初挑戦でした。「金融体験を再発明する」というAppleの理想に付き合った結果、異議申し立て処理などの泥臭い実務ノウハウが不足しており、また承認率を上げる要求を飲んだことで巨額の貸し倒れや罰金を招きました。
一方バークレイズは英国拠点の老舗メガバンクで、米国でも航空会社や小売業などの提携カードを長年手掛けてきた実績があります。消費者向け金融の酸いも甘いも熟知しており、厳格な与信審査から不正対応、法規制のクリアに至るまで、カード運用に必要な強固な既存インフラを持っています。


つまり、サムスンは「革新性」よりも「確実な運用ノウハウ」を持つ実務のプロを選んだと言えます。

4. 他の巨大テック企業・エンタメ企業のカード戦略

クレジットカードを利用してユーザーを自社経済圏(エコシステム)に囲い込もうとしているのは、サムスンやAppleだけではありません。

  • Amazon(Amazon Prime Visa) JPモルガン・チェースと提携。AmazonやWhole Foodsでの買い物で常に5%の還元を誇ります。ただし、年会費約139ドルの「プライム会員」であることが実質的な条件。カード単体で儲けるというより、「プライム会員を解約させず、買い物をAmazonに集中させる」ための強力なツールです。
  • ゲーム業界(Xbox / PlayStation) Microsoftはバークレイズと組んで「Xbox Mastercard」を展開し、Microsoft Storeでの購入でポイントが5倍になるほか、Game Passの加入特典などを付けています。一方のソニーも「Sony PlayStation Visa」などを提供し、ゲームやエンタメ関連の出費を自社に集約させる戦略をとっています。
  • フィンテック企業(Venmo / PayPal) Venmoのクレジットカードは、ユーザーの月ごとの支出をAIが分析し、「その月一番お金を使ったカテゴリ」に自動で3%、「2番目」に2%の還元を適用するというユニークな仕組みを採用。PayPalも、自社のオンライン決済を使えば無条件で3%還元というシンプルなカードでオンライン決済のシェア拡大を狙っています。

ここ数年で自社サービス網への囲い込み戦略を取る企業は
格段に増えました。

特にAmazonやウォルマートのような小売販売、ECサイトがメインの企業では無く、XboxやPlayStationなどもが独自の還元網を作成し始めているのが非常に興味深い所です。

ちなみにGoogleやMetaなどは決済プラットフォームの作成には力を入れているものの、独自のカードなどは発行していません。

5. 2026年最新!今アメリカで最もホットなクレジットカード・トレンド

サムスンやAppleといったテック企業の動きに加え、現在のアメリカ市場では、消費者のライフスタイルに直結した新しいクレジットカードのトレンドが生まれています。

最大の支出「住居費」をポイント化する「Bilt Card 2.0」の衝撃

2026年の最重要トレンドと言えるのが、家賃や住宅ローンの支払いを対象にしたクレジットカードの台頭です。2026年2月に大規模なリニューアルを果たした「Bilt Card 2.0」は、これまで家賃のみだった対象を拡大し、「住宅ローンの支払い」でもポイントを獲得できるようにしたことで大きな話題を呼んでいます

このカードは、年会費無料の「Blue」、95ドルの「Obsidian」、そして495ドルのプレミアムカード「Palladium」の3つの階層で展開されています。消費者の生活費の中で最も大きなウェイトを占める「住居費」を手数料なしで決済でき、高価値なポイント(航空会社やホテルに移行可能)と「Bilt Cash」という独自のキャッシュバックを同時に稼げる仕組みが、ミレニアル世代やZ世代から熱狂的な支持を集めています

1. 旧モデル(1.0)と新モデル(2.0)の比較

従来のBiltカード(1.0)は「月に5回決済すれば、家賃分のポイントがそのまま付与される」という非常に分かりやすい仕様でした。しかし2.0へのアップデートにより、対象範囲が拡大した一方で、ポイント獲得の条件が「日常の決済額」に依存する仕組みへと変更されました。

評価軸従来のBiltカード (1.0)Bilt Card 2.0
対象の支払い家賃のみ家賃 + 住宅ローン
ポイント獲得条件月に5回のカード決済日常決済の金額、またはBilt Cashの利用
獲得上限年間100,000ポイントまで上限なし
還元率の変動一律(1倍)日常決済額に応じて最大1.25倍
  • 長所: 新たに住宅ローンが対象に加わり、獲得上限が撤廃されたため、毎月の住宅費が高額な方ほど上限を気にせずポイントを獲得できるようになりました。Bilt Rewards Support他 1 件
  • 短所: 「月5回の少額決済」という手軽な条件が廃止されたため、日常的なメインカードとして一定額を利用しないと、住宅費に対する還元を最大化できなくなりました。Bilt Rewards Support

2. Bilt Card 2.0 の3つのグレード比較The Points Guy

2.0からは、すべて金属製(メタルカード)の3つのグレードが用意されています。

評価軸Bilt BlueBilt ObsidianBilt Palladium
年会費無料 ($0)$95$495
日常決済の還元率1倍2倍2倍
付帯特典の傾向基本機能・一部ホテルクレジット特定カテゴリでの還元率アップ・高額なクレジットプライオリティ・パス等の最上位特典

複雑さからの脱却。ビジネス向けは「究極のシンプル」へ

個人向けカードがAIを使った動的な還元や住居費にシフトする一方、ビジネス向けカードでは「シンプルさ」への回帰が起きています。

例えば、2026年3月に登場した「Graphite Business Cash Unlimited」は、295ドルの年会費がかかるものの、すべての経費に対して一律2%のキャッシュバック(提携旅行サイト経由では5%)という非常にわかりやすい構造を採用しています。カテゴリごとの上限額や複雑な還元ルールを一切廃止することで、高額な決済を日常的に行うビジネスオーナーにとって「計算の手間がかからず確実に戻ってくるカード」として人気を集めています

6. Googleの大実験と、次世代クレジットカードの未来

米国では自社ブランドのカード発行に慎重なGoogleですが、実はインド市場で巨大な実験を行っています。

GoogleはインドのAxis Bankと提携し、国民的スマホ決済システム(UPI)と直結した「Flex by Google Pay」というデジタルクレジットカードを立ち上げました。物理カードを待つことなく数分でアプリ上にカードが発行され、街中のQRコードをスキャンしてすぐにクレジット決済ができるというものです。もしこのモデルが成功すれば、Googleが持つ圧倒的なデータとAIを活用した次世代カードが、世界中に展開される可能性があります。

クレジットカードの未来はどうなる?

これらの動向から見えてくる、数年先のクレジットカードの未来予測は以下の通りです。

  1. AIによる「超パーソナライズ化」 「常に◯%還元」という固定の仕組みは古くなり、AIがユーザーの位置情報や財務状況をリアルタイムで分析し、その時々に最適な還元率や分割払いの提案をしてくれるようになるでしょう。
  2. 物理カードが消える「見えない決済」へ チタンや金属のプレミアムカードは今だけかもしれません。スマホのトークン化技術やUWB(超広帯域無線)、生体認証の進化により、お店のゲートをくぐるだけ、あるいは顔パスだけでクレジット決済が完了する時代がすぐそこまで来ています。
  3. あらゆる企業がカードを発行する時代へ BaaS(Banking as a Service)などの技術基盤が整うことで、Meta(Facebook/Instagram)やX(旧Twitter)、Uberなどの配車アプリまでもが、独自の信用決済サービスや金融エコシステムに参入してくることが予想されます。

最後に:この流れ日本市場にも来るのか?

ここまでアメリカ市場のキャッシュレス市場とGalaxy Cardについて紹介してきましたが、皆さん気になるはやはり「日本市場への参入」があるかどうかでしょう。
ここまでの経緯を踏まえて結論まで書き切りたいと思います。

1. Apple Cardは現在も日本未上陸 
アメリカで大成功を収めたApple Cardですが、2026年現在に至るまで日本には上陸していません。これには、日本の厳しい金融規制に対応する必要があること、リスクを共有できる強力なパートナー銀行を見つけるのが難しいこと、そしてApple自身が日本市場でのカード展開を公式に明言していないことなどが理由として挙げられています。海外のテック企業が日本のクレジットカード市場に直接参入するのは、非常にハードルが高いのが現状です。

2. Samsung Galaxy Card上陸への「布石」は打たれている 
ではサムスンはどうかというと、実は日本市場で着々と準備を進めています。近年、日本国内でもサムスン独自のデジタルウォレットアプリ「Samsung Wallet」の本格展開が開始され、オリコカード、三井住友カード、JCBなどが次々と対応を開始しました。
現状は「日本の既存のクレジットカードをSamsung Walletに登録して決済する」という段階ですが、日本のカード会社とのシステム連携基盤が構築されたことは大きな一歩です。サムスンがオリコなどと提携し、将来的に「日本版Samsung Galaxy Card」を発行する可能性は十分に考えられます。日本のGalaxyユーザーの間でも、FeliCa(Suicaなど)への対応や、公式ストアでの高還元率を期待する声が高まっています。

3. そもそも日本はすでに「独自のテック企業カード」大国 
グローバル企業の上陸を待つまでもなく、実は日本は「IT・テック企業が主導するクレジットカード」が世界で最も普及している国の一つです。 楽天カード、PayPayカード、メルカードなどは、まさに「自社の経済圏(アプリやサービス)で使えば使うほど爆発的にポイントが還元され、ユーザーを囲い込む」という、サムスンやAppleがアメリカでやっていることと全く同じビジネスモデルを日本流の「ポイント経済圏」として確立しています。

結論 

Apple CardやSamsung Galaxy Cardそのものが明日すぐに日本で発行される可能性は低いものの、スマートフォンのデジタルウォレット(Apple PayやSamsung Wallet)とクレジットカードが一体化し、自社製品の購入や自社アプリの利用で強力な特典が得られるという「大きな流れ」は、日本でも間違いなく加速していきます。今後、海外テック企業が日本のカード会社と組んで提携カードを出すのか、それとも日本のIT企業がさらにスマホ決済とカードを融合させていくのか、非常に面白い市場になっていくはずです。

特に日本は「QUICPay」や「iD」、交通系電子マネーや各種タッチ決済文化が独自に進化した世界でも稀に見る多種多様な決済手段がある国です。
今後の展開に期待したいですね。

最後に

今回はアメリカで発表されたSamsung Galaxy Cardについてご紹介しました。

いかがでしたしょうか。Apple Cardが切り開いたIT企業の囲い込み戦略を、先駆者の失敗を修正しながらしっかりと形にしてくるのは、流石世界的なグローバル企業といった感じでしょう。

今後も世界のキャッシュレス文化については注視していきますので、気になる方は是非SNSなどもチェックしてみてくださいね。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

参考サイト

Apple公式サイト

kou