6日に発表されたロシア国内での「VISA・MASTER」カードの停止に関しての報道を受けて
ロシアの銀行は中国主体の決済システム「銀聯」との提携を検討している事を発表しました。
銀聯(ユニオンペイ)とはどのような物なのか
銀聯は中国が主体となっている国際決済システムです。
2022年現在の銀聯システムの利用可能国は180か国以上、年間取引金額はVISA・MASTERに次ぐ世界3位です。日本国内では「三井住友カード」や「三菱UFJニコス」などの銀行系クレジットカード会社を中心に銀聯カードの発行を行っています。
ロシアで銀聯システムは使えるのか?
今回は発表で疑問視されているのが「銀聯システム」はロシア国内で利用できるのか」についてですが、ロシア中央銀行によるとスでに複数の銀行が銀聯システムの利用をしており、銀聯カードの発行も行っているようです。またロシア最大の銀行である「スベルバンク」などはロシア国内の決済システムである「ミール」との連携させる事を検討しているようです。もし連携できた場合、ロシアでの電子決済に対しての制限は最小限に抑えることが出来ます。
ロシア国内で発行されたVISA・MASTER カードの利用は可能
今回発表された内容ですと「ロシア国内で発行されたVISA・MasterCard」はロシア国外で利用不可に、また「ロシア国外で発行されたVISA・MasterCard」はロシア国内で利用不可になるという事です。よってロシア国内で発行されたVISA・MasterCardはロシア国内では利用可能と言う事になるので
市民が直接利用制限を食らう事は無いようですが、今までVISA・MASTERが担当していた決済処理は今後行わずにロシア国内企業「National Paymet Card System(NSPK)」が行うようにするとの事です。これによって決済承認までの時間が長くなることやその他様々な障害が発生する事が想定されますが現時点ではまだ情報不足のため割愛します。
今後の動き
ロシア中央銀行はカードが利用停止になる前に現金を引き出すように勧告しています。
この勧告からロシア国内でVISA・MASTERの決済が出来なくなる可能性もある事がわります。ロシアでのVISA・MASTERの決済比率はかなり多く決済の全停止になればかなりの被害ができ事が予想できます。