今回はクレジットカードの審査について解説していきます。
近年審査の自動化やAI化が非常にハイペースで進んでいます。そうなると変わってくるのが審査内容や審査で重視する項目です。
今回は従来のクレジットカードの審査方法から審査で重要になる点について解説していきます。
今までの審査
かれこれ誕生から100年以上が経過しているクレジットカード。日本では1970年頃から普及してきたと言われています。(それでもクレジットカードの普及率は先進国の中でも最低クラスです。)
様々なサービスが誕生・消滅しゴールドカード・プラチナカードなどハイステータスを追求したカードも多く誕生してきました。しかし実はクレジットカードの発行当初から変わらないものがあります。それは審査内容についてです。
発行難易度等は非常に激しい変動を見せていますよ。今では学生でも最初からゴールドカードが持てる時代です。しかし審査についての根本的なスピリットは発行当初から変わっていません。
これはクレジットカード会社単位よりも日本人の考え方の問題です。
日本のクレジットカード会社が重視する物
それは過去の情報です。
日系クレジットカード会社の場合は「過去の情報を「非常に重要視」します。
過去の情報とは「支払い情報」「金融事故情報」等です。一方個人の今の現状やこれからの可能性についてはあまり重視しません。これはどう言う事を意味するかと言うと「一発レットカード」と言う事です。
ここからが本題
今起こっている審査内容の変化や今後の審査のあり方について
今日本では急速な「自動化」「AI化」が進んでいます。
クレジットカードの審査においてAIを導入するのは異例の事で、今までからでは全く考えられなかった事態が起こっているわけです。審査の自動化やAI化がもたらす影響とはそのような物なのか?
自動化による審査時間の短縮
AI化よりも1足早くに導入された審査の自動化、今となってはほぼ全てのクレジットカード会社が自動審査を導入しています。
審査の自動化による最大のメリットは「審査時間の短縮」それ以外では「審査の単純化」や「審査の明確化」などがあげられます。現に2022年現在、謎審査と言われてるカード会社は総じて自動審査率が低いカード会社の事から、自動審査を導入すると審査基準の明確化につながるのは本当のようですね。
+α
審査の明確化などはアメリカなど海外のほうが先に導入されています。
特にアメリカ等などでは「スコアリング制度」が絶対的な信頼性と正確性を持っていると言われており、日本以上に審査基準が明確化されています。
例えばスタンダードカードは400点以上、ゴールドカードは500点以上などと最初から審査基準が定められている上、自身のスコアがわかる仕組みになっているのが特徴です。
AI化による審査の方向性の変化
従来のクレジットカードの審査方向は過去の情報を元にカード発行や限度額設定をすると言う物。
よって過去に自己破産や債務整理等を行なった方は向こう数年間、下手したら一生カードが作れなくなる可能性があります。そうした項目に重視して審査していた日本のカード会社ですが、今その方向性が大きく変わろうとしています。今後トレンドとなるのは「将来性」です。
「過去に失敗しても今がよかったら現時点では発行するよ」と言うのがAI審査に求められてる内容です。これは「一度失敗したらまた失敗するだろう」というマイナス要因と一度失敗しても反省して今後はきちんと利用してくれるだろうと言うプラスの要因を天秤にかける行為ですね。
この作業は人間にはできません。ですので機械的に弾くのです。
それがAI化によって考えられないぐらいに正確に判断する事が出来るようになりました。
これが今AI化が急速に進んでいる要因です。
<+α> 5年前に自己破産した現時点で年収2,000万円の社長と、ずっとフリーターの方、どっちが将来性があると考えますか?残念な事に金融機関の機械審査にはその人の背景やカード発行目的を入れる事はできません。その為このような場合は信用力が低く判断されます。それでも今の審査ではずっと働いている+金融事故を起こしていないフリーターの方に軍配が上がるのが現状です。
まとめ
審査の自動化・AIによってもたらされるこれからの新しい審査は
- 将来性の導入
- 審査基準の更なる単純化
でしょう。こ今後の審査の方向性に期待が持てそうですね。