途上与信と言う言葉は知っていますか?
たいていの方は知らないと思います。
今回は途上与信制度についての解説と途上与信制度によって何が起こるのかを解説していこうと思います。
途上与信とは
途上与信とは簡単に言うとカード会社が皆さんに行う「経過確認」のような物と思って良いでしょう。
カード会社がなぜカードを民さんに発行しているかと言うと「カードを使って欲しいから」です。沢山使っている人にはもっと使って欲しい為、限度額を上げ、利用しない人は強制解約させます。
つまり途上与信制度によって起きるのは2つ
- 限度額の変更
- 強制退会
この2つです。では1つづつ説明していこうと思います。
限度額が変更される訳
クレジットカード会社は皆さんの事を書類でしか判断できません。よって皆さんのカード利用頻度や支払額、決済額が判断基準となって再度審査が行われるのです。
審査にかけられ、限度額を増額しても良いという判断が下れば限度額を上げる事になります。その一方限度額を下げる操作もありますので要注意です。
強制解約される訳
強制解約とは文字通りカードの利用を強制解約させられる事です。強制解約される原因は様々ですが簡単に言うなら「カード会社が不利益を被る物全て」でしょう。特に強制解約させられるケースをいくつか紹介します。
- 長期延滞
- カードの現金化
- ローン返済が出来なくなる
- カードを他人に貸す
- 登録情報の虚偽申請
文字通りの物から説明をされないと意味が分からない物まで色々ありますので1つつづ紹介します。
長期延滞
長期延滞とはなんども長期間支払いを怠った場合です。
基本的にクレジットカード会社は1日、2日なら支払いを待ってくれたりします。(待ってくれないケースもあります。)
しかし10日や20日など長期間の延滞を行った場合、会社によっては即強制解約になるケースもあります。
クレジットカード会社にとって料金を払ってくれないのは致命的、各社相当厳しくしています。
余談
(長期延滞はカード会社によって本当に違います。延滞2回で強制解約と言う所もあれば、なんだかんだ待ってくれる所もあります。)
カードの現金化
カードの現金化と言われても正直ピント来ない人が多いと思います。
カードの現金化とはクレジットカードを実際に売るという事もそうですが、「現金に変換できる物を大量に買い、即売却する行為」もふくまれます。具体例としては50万円分の金券を購入し、その後全て売却する。といった行為です。
これはクレジットカードのキャンペーン中や金券のキャンペーン中に起こりやすい事ですが、クレジットカードはポイントが付く以上、そのような金券の現金化などは全てできないようになっています。
カードの現金化が発覚した場合は即強制解約となります。
余談
(最初はカード停止となりカード会社による調査が入ります。また本人にも確認する場合があります。そこで現金化と判断された場合は教師解約
手違いだった場合にはカード利用が再開されます)
ローン返済が出来なくなる
カード会社は主に3つの信用情報機関に個人情報照会をかけています。またそれらの情報は全てのカード会社が閲覧可能な点から自社や他社でローン返済を怠ると全てのカード会社に知られる事になります。
ローン返済を怠った状態でカードの支払いが出来るのかと言われて出来る人はそう多くありません。よってカード会社は先手を打って強制解約にするのです。
余談
(ローンと言っても様々な物があります。住宅ローンから多目的ローンなど様々です。一般的にはローン年数が長い方が不利、金額が大きい程不利、目的があいまいな程不利、とされています。
住宅ローンや自動車ローンなどは、審査の段階で収入面や支払い能力等を一度調査されている為ある程度の信用があります。
一方カードローンやキャッシングなどの物は誰でも簡単に出来る事から信用度は低いです。よって強制解約までの時間は早くなります。
カードを他人に貸す
クレジットカードは他人に貸すことが出来ません。これは「家族にも」です。
良くパソコンや定期代などの高額商品を購入する際、子供に自分のカードを貸す親御さんがいますが、これは違反対象になります。
子供などにカードを渡した事がカード会社に発見される可能性は低いですが、貸した先で不正利用などの被害にあった場合に補償対象外になったりと良いことがありません。
ですので家族内で高額な物を買う場合は本人が支払いに行くか、家族カードを作る必要があります。
登録情報の虚偽申請
カードを申し込む際に登録情報を偽って提出する事は犯罪です。
カード会社は対面で面接などを行って本人かどうかを判断することが出来ない以上、カード申し込み書類を非常に重要視します。
ですので就職していないのに就職していたり、年収が200万 円なので500万円と言ったりと言う嘘を書くと一気に信用を失います。
またカード会社は予想される嘘のデータを持っている為カード会社を騙す事は非常に困難な事です。
途上与信はカード会社によって様々
途上与信はカード会社によって行ったり行わなかったりと様々です。
3か月に1回の高頻度のカード会社から2年に1回の低頻度のカード会社まで様々です。
途上与信が多いカード会社は基本的に「発行難易度の低い会社」になっています。
言い換えれば発行しやすいカード会社です。消費者金融系や流通系カード会社などは比較的発行しやすい事から途上与信の頻度も多めになっています。
自分のカード会社の発行難易度などはインターネットで書いてありますので是非調べてみてください
上記の違反に当てはまってしまったら
家族にカードを貸したり、虚偽申告などをしてしまった人がいるかもしれません。
そんな人に「違反してしまった場合の対処法」を開設していこうと思います。
長期延滞の対処法
長期延滞はほっとくと非常にまずいです。一社で延滞をすると全てのカード会社に知られると思ってください。
1社でもダメですので長期延滞を行っている場合はすぐに返済をしてください(この特にカードローンなどでお金を借りて返すのは厳禁です。負の循環を生みます。)
カードの現金化の対処法
もし間違ってカードの現金化をしてしまったらカード会社に連絡をし、正直に話しましょう。もし間違っていて少額の場合は見逃してくれるかもしれません。
しかし悪意を持っていて高額の場合は残念ながらあきらめなくてはいけなくなるかもしれません。ですのでカードの現金化等は一切行わないようにしましょう。
ローン返済が出来なくなってしまった時の対処法
ローン返済が出来なくなってしまった場合は早めに対処しておきましょう。返済が滞っている理由や期間などによっては限度額の減少などで済む可能性があります。
(カード会社から電話がくる時には遅い場合が高いです。)
カードを他人に貸してしまった場合の対処法
基本的にカードを他人に貸してしまう行為は一発解約コースです。しかし実際の所カード会社が本人かどうかを特定するのは難しいです。
しかしカードを貸した相手が犯罪に利用したり不正利用にあったりした場合には非常に責任が重くなってしまうため今長期的にカードを他人に貸している人は早期にカードを返してもらい、家族だった場合は家族カードなどを発行しましょう。
登録情報の虚偽申請を行った時の対処法
登録情報を虚偽申告してしまった場合には早期に訂正しましょう。カード情報の殆どはインターネットから変更する事が出来ます。
最初に虚偽申告をしてしまったからと言ってその後放置しているのは危険です。早めに訂正しましょう。
まとめ
どうでしたか?
違反をしていない人が大半だと思いますが、もし違反をしてしまって場合には早急に対応するようにしましょう。
これから急速に進むであろうキャッシュレス決済時代において何らかの制約がかかる事は避けておいた方が良いでしょう。
以上途上与信についてでした。