セゾンダイヤモンド・アメリカン・エキスプレス®・カードは、クレディセゾンが「完全招待制のブラックカード」と説明しているカードです。招待の基準や特典の全容は一般向けに細かく公開されていません。分かっていることと、過去の記事で推測として書いたことを整理し、セゾンプラチナと比較します。
この記事は2026年9月28日に見直しました。個別の招待状や会員向け案内でしか分からない条件は、公開情報だけで断定しません。
セゾンダイヤモンド・アメックスの位置付け

クレディセゾンは2025年の公式発表で、同カードを完全招待制のブラックカードとして紹介しました。カードは現在も同社の規約一覧やプライオリティ・パス対象カード一覧に記載されています。
筆者が注目するのは、単にカードの色や希少性ではなく、一般的なプラチナカードと比べて専任の対応や利用できる体験にどれほど違いがあるかという点です。公開資料で確認できる範囲から見ていきましょう。
セゾンプラチナとの比較
| 項目 | セゾンダイヤモンド・アメックス | セゾンプラチナ・アメックス |
|---|---|---|
| 申込方法 | 完全招待制 | 一般向け申込案内あり |
| カード年会費 | 2025年の取材記事では242,000円(税込)。現行額は招待時に確認 | 33,000円(税込) |
| 家族カード年会費 | 2023年の記事では無料。現行条件は招待時に確認 | 1枚3,300円(税込) |
| プライオリティ・パス | プレステージ。家族カードで登録可、同伴者1名無料 | プレステージ。家族カードで登録不可、同伴者は1名35米ドル |
| 会員向けの情報提供 | 専任チームによる提案や会報誌の案内を公式資料で確認 | 一般公開のサービス案内を参照 |
プラチナの年会費は、旧記事にある22,000円から現在の公式案内では33,000円に変わっています。ダイヤモンドの年会費242,000円(税込)は2025年の取材記事にも掲載されています。ただし、一般向け公式資料で現行額を確認できなかったため、加入を検討する際は招待状に記載された金額を確認してください。セゾン公式のプラチナ料金案内。
プライオリティ・パスの違い

公式案内では、ダイヤモンドとプラチナはいずれもプレステージプランで、対象施設の利用回数は無制限です。ダイヤモンドは同伴者1名が無料で、家族カードからも登録できます。プラチナでは同伴者1名につき35米ドル、家族カードからの登録は対象外です。
実際の利用にはデジタル会員証の申込が必要です。国内の飲食・リフレッシュ施設には搭乗券の時間条件などもあるため、旅行前にセゾン公式案内で最新条件を確認しましょう。
専任チームや会員向け体験は何が違うか

クレディセゾンの公式資料には、ダイヤモンド会員向けの専任チームが対面・電話・メールで連絡し、嗜好に合わせて提案する仕組みが記されています。また、会員向け会報誌「PEAK LOUNGE」は年4回届けると説明されています。
会員向けのイベントやラグジュアリー商品の案内も紹介されています。ただし、資料に掲載された過去のイベントが今後も必ず開催される、全会員が必ず参加できる、とまでは言えません。クレディセゾンの公式発表を参照しました。
JALマイルの還元率は個別条件を確認
旧記事ではダイヤモンドのSAISON MILE CLUBを無料、合計1.125%相当と断定しました。しかし今回確認できた一般向けのSAISON MILE CLUB案内はプラチナ等の条件を示しており、ダイヤモンド固有の現行条件は確認できませんでした。マイル獲得をカード選びの主目的にする場合は、招待時の資料で登録料金、対象決済、上限を確認したいです。
招待条件として分かっていること

公式資料から確実に言えるのは完全招待制という点です。年収、資産額、カードの年間利用額、既存会員からの紹介といった具体的な招待基準は公表されていません。
旧記事では「プラチナカード保有が条件」「総資産3,000万~5,000万円が望ましい」「海外利用が多い方」と見出しを立てていましたが、いずれも公式の入会条件として確認できないため削除しました。既にセゾンプラチナを持っている人も、利用額だけで招待が保証されるわけではありません。
発行時期、年会費とカードの仕様
2025年4月のクレディセゾン担当者への取材記事によると、発行開始は2022年9月、当時紹介された本会員の年会費は242,000円(税込)です。カードは金属製ですがフルメタルではなく、タッチ決済にも対応すると報じられました。これは2025年の取材内容であり、2026年9月時点の一般公開された公式料金表を当サイトは確認できていません。現在の年会費や発行仕様は招待時の書面で確認してください。
2023年の記事では家族カードは年会費無料、カード番号を裏面に記載したエンボスレス仕様と紹介されています。家族カードの発行枚数・現在の料金は公式の招待資料で確認する必要があります。なお、現在のセゾン公式プライオリティ・パス案内はダイヤモンドの家族カードからの同サービス登録を認めています。
どんな人向けに設計されたカードか
2025年4月のメディア向け説明会を取材した記事によると、クレディセゾンは体験に価値を置く「新富裕層」を想定して商品を設計したと説明しています。記事には、純金融資産が1億円未満でも価値観や会員属性によって対象となり得る、年齢だけでは区切らない、という担当者の説明もあります。純金融資産1億円は公開された招待の必須条件ではありません。
同記事は、ダイヤモンド会員の年間平均決済額が数千万円に及ぶとの説明を紹介する一方、セゾンプラチナで多額の決済をし、イベントに参加していれば招待される「かもしれない」と記します。平均値は入会の最低利用額を意味しません。プラチナ保有・決済額・紹介のいずれも、公式に明示された招待の必要十分条件として扱わないことが大切です。
専任チームが案内する内容と会報誌
クレディセゾンの2025年1月の公式発表は、ダイヤモンド会員の専任チームが対面、電話、メールで連絡し、趣味や嗜好に合う提案を行うと説明します。紹介例はラグジュアリーリゾート、希少なワイン、特別イベント、資産形成・不動産情報、カラーダイヤモンド、時計オークションです。カード決済で自動的に無料提供される特典と、購入や申込みを伴う商品・サービスの提案は区別して読みたいところです。
同じ発表には、会員向け会報誌「PEAK LOUNGE」年4回の案内があります。誌面には広告やタイアップ記事も掲載できると説明されているため、掲載されたサービスの費用や参加条件は個別に確認しましょう。公式資料に併記された「SAISON Luxury Lounge」は別の登録制メディアで、そこでの抽選招待をダイヤモンド会員の無条件の権利とは数えません。
公式資料に掲載された会員イベントの実例
2025年の公式資料には、2024年秋~冬に開催した会員限定イベントの例として、ルイ13世とのディナー、宮古島のシギラベイカントリークラブでのゴルフ大会、ダイヤモンドカードが冠したクラシック演奏会、カラーダイヤモンドとジュエリーの展示会が挙げられています。食、旅行、音楽、宝飾品まで領域が広いことが分かります。
これらは過去の開催例です。2026年も同じ催しが開かれること、招待を受ければ無料で参加できること、全会員が参加できることは確認できません。参加費、抽選・定員、同伴者、キャンセル条件を各イベントの案内で確認してください。
レストランと送迎の特典は時点に注意
2025年4月の取材記事では、クラブ・コンシェルジュの「DIAMOND MEMBERSHIP DINNER」「極上のテーブル」「厳選レストラン」を利用し、対象の食事代をカードで合計10万円以上支払うと、BMW i7による店舗から自宅への送迎があると報じられています。成層圏への気球旅行、アンコールワットの貸切、料亭での演奏付き会食も紹介されていますが、これらは体験や商材の案内例で、カード年会費だけで無料参加できるという意味ではありません。
一方、2023年の記事では送迎条件が総額11万円以上、車種がマイバッハと記載されていました。過去の報道同士で条件が違う以上、2026年にどのサービスが継続し、対象店・利用金額・車種がどうなっているかは会員向け案内で確かめる必要があります。プラチナ会員向けの別サービス「セゾンプレミアムセレクション by クラブ・コンシェルジュ」は公式発表のとおり2026年6月30日に終了しました。この終了告知の対象カードにダイヤモンドは記載されておらず、ダイヤモンド固有のサービスの継続・終了をここから推定しません。
プライオリティ・パスの実際の使い方
現行の公式案内では、ダイヤモンドのプレステージ会員は施設利用料が無料で回数制限なし、同伴者1人まで無料、2人目以降は1人35米ドルです。家族カードも登録できます。ただし、家族カードから登録できることと、全施設で同伴者が入れることは別です。満席・貸切・施設ごとの制限で利用できない場合があります。
カードを持つだけでは利用できません。NetアンサーまたはセゾンPortalから申し込み、プライオリティ・パスのデジタル会員証を発行し、当日の航空券または搭乗券とともに提示します。日本国内の飲食・リフレッシュ施設は出発3時間以内の搭乗券が必要で、入店から6時間以内の再利用はできません。同行者の料金や対象施設は渡航前に確認しましょう。
デジタルカード情報に関する公式規約
公開されているセゾンダイヤモンドの会員特約・カード情報付与等に関する特則は、物理カードに加えて、承認された会員にセゾンPortal上でデジタルカード情報を付与する条件を定めています。NetアンサーとセゾンPortalの有効な利用が条件に含まれます。規約の存在だけで全会員に同一の発行手順や時期を保証するものではないため、招待時の説明を優先してください。
招待を受けたら確認したい項目
公開情報だけでは、以下の現行条件を確定できません。年会費に見合うかを判断する際は、招待状と会員向け資料の適用日を見て確認するのが確実です。
- 本会員・家族カード・追加サービスの年会費、家族カードの発行枚数と請求時期
- SAISON MILE CLUBの登録可否、年会費、JALマイル付与率、対象外の支払いと年間上限
- 海外・国内旅行傷害保険、ショッピング保険の補償額、利用付帯条件と家族の対象範囲
- レストラン予約や送迎の対象店舗、最低利用額、地域、同伴人数、予約期限
- 専任チームへの相談範囲、イベントの費用・定員、会報誌と各提案の利用条件
この記事はクレディセゾンの公開資料と取材記事に基づき、2026年9月28日時点で再調査しました。招待制カードは一般公開ページに載らない個別条件があり、特典は改定され得ます。
筆者の評価:プラチナとの価格差をどう見るか
プライオリティ・パスだけが目的なら、プラチナにもプレステージプランが用意されています。ダイヤモンドを評価するポイントは、家族・同伴者の扱いに加え、専任チームの提案や自分が参加したい会員向け体験があるかどうかでしょう。
筆者はこのカードの招待を受けた人の年会費や個別条件まで確認できていません。希少性は魅力ですが、高額な年会費を払う判断には、招待状の規約と実際に使える特典を一つずつ照らし合わせたいと思います。
確認した公式資料:クレディセゾンの発表/プライオリティ・パスのカード別条件/セゾンプラチナの料金とマイル案内(2026年9月28日確認)。
