今回はユナイテッド航空発行のマイレージプログラム『MileagePlus』について徹底解説します。
日本よりも1歩先を行く米国企業のマイレージプログラムは一体どのような物なのでしょうか?詳しく解説しますので是非最後までご覧下さい!
それでは行きましょう!
ユナイテッド航空とは
ユナイテッド航空はシカゴに本社を構える世界第4位の航空会社になります。保有機材は約1,250機にもなり就航都市は375都市にもなるまさにメガキャリアです。
ユナイテッド航空の日本発着路線は15路線、東京、名古屋、関西、福岡から週125便が北米中心に運行されています。ユナイテッド航空は全日本空輸(ANA)と同じスターアライアンスに加盟している関係上、マイルの相互利用も可能になっています。
スターアライアンスとは
スターアライアンスはユナイテッド航空やルフトハンザ航空などが中心となって結成された世界最大の航空連盟になります。
加盟航空会社は26社にもなり欧州、アジア、北南米、オセアニアと世界中ほぼ全ての地域をカバーしているアライアンスになります。有名所ですとドイツのルフトハンザ、アメリカのユナイテッド、カナダのエアカナダ、タイ王国のタイ航空、そして日本のANAになります。
スターアライアンス加盟の航空会社は基本的にどの航空会社のマイレージプログラムでも搭乗可能になります。またスターアライアンスのステータスを所持している場合は加盟航空会社で上級会員資格を得る事が可能になります。右のリンクがスターアライアンスの公式HPになりますので是非ご覧下さい!
MileagePlusはメリット満載のマイレージプログラム!!
ここからはMileagePlusについて詳しくご紹介します。
まずはメリットからご紹介!!
自分の生活スタイルとマッチするか考えてみて下さい!
MileagePlusのメリットは6つ!
- 無期限マイル
- 燃油サーチャージ不要
- 世界中の航空会社で利用可能
- マイル購入可能
- 残りの1席までマイルで取れる
- 第3者への譲渡可能
ーーーー無期限マイルーーーー
MileagePlusには有効期限がありません。一度獲得したマイルはマイル口座を解約しない限り執行する事はありません。
これは日系マイレージプログラムには無い画期的なサービスになります。
またMileagePlusの場合『キャンペーンマイルも無期限』です。入会キャンペーンや継続ボーナスマイルなどの特別なタイミングでプレゼントされたマイルも執行しないのは陸マイラーにとっては非常に大きなメリットになります。
ーーーー燃油サーチャージ不要ーーーー
MileagePlusには別途燃油サーチャージ料を支払う必要がありません。
日系航空会社の場合ですと特典航空券購入時でも別途数万円の諸経費が発生します。一方MileagePlusを利用して購入すると同便予約時でも数千円のの支払いで済みます。
<ANA国際線燃油サーチャージ料金(2023年8月1日から2023年9月30日ご購入分まで)>
<燃油サーチャージとは>
燃油サーチャージは正式名称が燃油特別付加運賃と言う燃料のに追随する『運賃とは別建てで徴収される料金』の事です。
通常の航空運賃の中には燃油サーチャージ料金が含まれていますの普段お目にかかる事はありませんが、航空運賃のみマイルで予約可能な特典航空券の場合は燃油サーチャージが痛手になる場合があります。
通常は1ヶ月から2ヶ月周期でエリア別に一律料金が徴収されます。燃料は時価で動いていますので大幅に変動する場合もあります。
特にここ1年はロシアウクライナ問題の影響もあり世界的に燃料代が高騰していますので決して無視出来ないレベルの料金が発生する場合が多いです。
ーーーー世界中の航空会社で利用可能
MileagePlusはスターアライアンス加盟のユナイテッド航空発行マイレージプログラムです。
世界中のスターアライアンス加盟航空会社やユナイテッド航空が独自に提携している航空会社で利用可能です。
日本国内ですと全日本空輸(ANA)がマイルの相互利用可能航空会社に指定されています。
航空会社 | |
スターアライアンス加盟航空会社 | エーゲ航空 エアカナダ エアチャイナ エアインディア ニュージーランド航空 全日本空輸(ANA) アシアナ航空 オーストリア航空 アビアンカ航空 ブリュッセル航空 コパ航空 クロアチア航空 エジプト航空 エチオピア航空 エバー航空 LOTポーランド航空 ルフトハンザドイツ航空 スカンジナビア航空 深圳(しんせん)航空 シンガポール航空 南アフリカ航空 スイスインターナショナルエアラインズ TAPポルトガル航空 タイ航空 ターキッシュ エアラインズ |
ユナイテッド航空独自提携航空会社 | エアリンガス航空 Aeromar エア・ドロミティ エアリンク アズール ブティックエア ケープエア エーデルワイス航空 エミレーツ航空 ユーロウイングス ユーロウイングス・ディスカバー ハワイアン航空 JSX オリンピック航空 シルバーエアウェイズ ヴァージンオーストラリア ビスタラ航空 |
MileagePlusはスラーアライアンス加盟航空会社『以外』の航空会社でも利用出来るのが特徴です。特に就航都市数の多いエミレーツ航空やハワイ路線に強いハワイアン航空等で利用可能なのは魅力的でしょう。
ーーーーマイルの購入可能ーーーー
MileagePlusはマイルの購入が可能なMileagePlusの1つです。
使いたい時に使えないのは非常に困るのがマイルの弱点でもあるのですが、MileagePlusの場合は最終手段として購入する事が可能です。
年に数回のキャンペーン時に購入すればボーナスマイルも獲得可能な為買い方によっては飛行機に乗ってマイルを貯めるよりもお得にマイルを獲得する事が出来ます。
<いくらで購入可能なの?>
MileagePlusのマイル単体購入は2,000マイルから可能です。一番割高な2,000マイルで9,500円前後、一度に購入出来るマイル数は95,000マイルで45万円程になります。
ボーナスマイルは購入マイル数の+15%〜85%程で購入金額やキャンペーンによって変動します。2023年7月21日時点では40,000マイル購入で34,000マイルのボーナスマイル、金額は最終的に208,739円となっています。1マイルあたりのマイル単価は2.8円となります。
ーーーー残りの1席まで特典利用可能ーーーー
MileagePlusを利用して予約する場合、残りの1席まで特典航空券で確保する事が可能です。これはかなり珍しい制度となりMileagePlusの大きな特徴の1つになります。
日系航空会社、特にANAの場合は全体の座席数に対する特典航空券購入可能席数が限られています。その為通常購入では購入出来ても特典航空券は満席になるケースが多発し、使いたい時に使えない事が多いです。その点MileagePlusは最後の1席まで特典航空券での購入が可能になっているので座席を確保しやすいです。
ーーーー第3者への譲渡可能ーーーーー
MileagePlusは第3者への譲渡が可能なマイレージプログラムです。
両親、兄妹、恋人はもちろんの事、極端な話全く知らない方でも譲渡する事が可能です。
友人と共同でマイルを貯める事も可能な他親族の渡航時にマイルをプレゼントする事も可能です。
マイルの使い方が非常に幅広いのがマイレージプラスの利点と言えるでしょう。
譲渡する場合は基本的に手数料がかかりませんが、
譲渡された側は譲渡しかえす事が出来なくなります。同じマイルを『Aさん→Bさん』は可能ですが、『Aさん→Bさん→Cさん』のようなケースは譲渡出来ませんので注意して下さい。
ここまではMileagePlusのメリットについてご紹介しました。
ここからは注意点についてご紹介します。基本的にメリットよりも注意点が重要になりますので是非ご参考にして下さい。
MileagePlusの注意点は4つ
- 必要マイル数は変動制
- 必要マイル数が多い
- 路線によっては制限があり
- 特典航空券以外の使い道が少ない
ーーーー必要マイル数は変動制ーーーー
ユナイテッド航空の特典航空券は航空機の空席率よって変動する変動制運賃となっています。正確には運賃はマイルですのでマイル変動制です。
空席率が高ければ当然必要マイル数は少なくなりますが、残りの座席数が少なくなるにつれて必要マイル数がどんどん上がります。
またユナイテッド航空の場合最後の1席まで特典発券が可能ですので最後の方は膨大な数のマイルを必要とする状況になってしまいます。
少ないマイル数で移動したい方や必要マイル数が固定されている方が良い方には向かないでしょう。
参考までに『東京ーロサンゼルス』間の必要マイル数をご紹介します。
同区間のベースマイル数は100kマイルとなり10万マイルになります。また出発1〜2ヶ月前からセールを行い大体の場合が50k〜60kとなります。こうなると5万マイル程になるので現実味がある数字になります。ですが出発まで2週間を切るようなタイミングになると200k〜250k辺りまで必要マイル数が跳ね上がります。こうなると20万マイルオーバーになり庶民が貯めて旅行に行く事は出来なくなるマイル数になります。
ユナイテッド航空の場合は運行便によって50k〜250kの間を変動する為予約タイミングが非常に難しいです。
ーーーー必要マイル数が多いーーーー
ユナイテッド航空は獲得マイル数が多いですが、その分必要マイル数も多くなります。
東京ー北米間の必要マイル数は日系航空会社の1.5倍から3倍になり、かなり大量のマイルを貯めないと特典航空券を発見する事が出来ません。
特に長距離路線を検討している方は変動率が高い為場合にっよては30万マイル以上が必要になるケースもあります。セール時に購入できれば良いですが、特典航空券の通常購入は手が出ないケースが多々あるのがMileagePlusの注意点です。
ーーーー路線によって制限ありーーーー
ユナイテッド航空の場合、基本的には制限なしで特典航空券の発券が可能になっていますが、一部の路線や便によって特典航空券の発券対象外になったりします。
ベース言語が英語ですので見落とす可能性も高くなりますので注意が必要です。
特にスターアライアンス加盟航空会社をマイレージプラスで予約する場合は運行便によって予約出来ない場合があります。
ーーーー特典航空券以外の使い道が少ないーーーー
MileagePlusは特典航空券発券以外の使い道が少ないマイレージプログラムです。
アメリカ本土に行けば様々な事に利用可能ですが、日系航空会社のようにショッピングやホテルの予約に使えたりしません。
マイルを貯めてどっか旅をしたい方以外はむやみやたり貯めると旅行する以外に使い道が無くなりますので注意して下さい。
MileagePlusはこんな方におすすめ
ここまでMileagePlusのメリットや注意点についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?日系航空会社には無いサービス満載のマイレージプログラムですが、注意点も多いのが現状です。
ここからはMileagePlusと相性の良いタイプの方をいくつかご紹介します。
ーーーーーその1 旅行日程が決まってない方ーーーーー
MileagePlusは旅行日程の決まっていない方にはもってこいのマイレージプログラムです。
有効期限無期限のマイルはいつ使っても問題ありませんし、誰が使っても問題ないです。クレジットカードで貯める他に専用ショッピングサイトなどでもMileagePlusを獲得する事が可能です。また燃油サーチャージ代金がかからないのも大きなメリットでしょう。
いつ出発出来るのか不明な方はMileagePlusを貯めましょう。
ーーーーーその2 マイル積立をしたい方ーーーーー
MileagePlusはマイルの単独購入が可能なマイルです。
年間数千マイル、数万マイルでも大丈夫です。マイルをコツコツ購入しておいてまとめて使う事も可能ですのでここぞの時に利用する事が出来ます。
日系航空会社のマイルは有効期限が少ない上に購入や移行などが一切出来ません。一人で使うのも家族で使うのも自由ですので融通を効かせた利用をしたい方はMileagePlusを貯めましょう。
ーーーーーその3 海外路線に搭乗したい方ーーーーー
MileagePlusはユナイテッド航空以外の航空会社でも幅広く利用可能な万能マイルです。
渡航先が北米でなくても十分利用する事が可能でしょう。海外路線への搭乗を検討している方には是非ともおすすめしたいマイレージプログラムです。
まとめ
『MileagePlusの特徴』
・有効期限無期限でマイルを貯める事が可能です。また燃油サーチャージ代金がかかりません!!マイルを単体購入可能ですのでマイル不足による旅の断念を防止します!!
最後に!!!
『円安になっている今、外資系のマイルは価値が上がっています!!』
以上がMileagePlusの特徴です!
『MileagePlusの注意点』
MileagePlusは必要マイル数が非常に多いマイレージプログラムです。日系航空会社の2倍以上は必要になります。MileagePlusを本気で貯めるにはショッピングサイト等を利用して獲得ポイントを1本化しましょう!
最後に
今回はMileagePlusについて詳しくご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
外資系のマイレージプログラムなだけあり、日本国内の知名度が低いのもありますが、周りに貯めている方が少ないマイレージプログラムだと思います。
ですが有効期限無期限マイルだったり使える航空会社が多かったりと何かと便利なのがMileagePlusの特徴でもあります。
海外旅行に行きたい方や有効期限などを気にしなくない方は是非ご検討してみて下さい!
今回は以上になります。最後までご覧くださりありがとうございました。
参考サイト