2026年5月15日、三菱UFJニコス株式会社および同社フランチャイジー各社は、クレジットカードにおける「外貨でのショッピングご利用代金を円貨へ換算するための事務処理手数料」の引き上げを発表しました。
金融情勢の変化や、海外取引に関連するコストの増加を背景とした改定であり、海外旅行や海外のインターネット通販(サブスクリプションを含む)を利用するユーザーにとって重要な変更となります。
【データ比較】国際ブランド別の手数料変更(改定前・改定後)
今回の改定において、手数料のベースは「4.09%(税抜)」に引き上げられます。各国際ブランドごとの具体的な改定幅は以下の通りです。
| 国際ブランド | 改定前 | 改定後 | 変動幅(税込基準) |
|---|---|---|---|
| Visa | 3.50%(税込 3.85%) | 4.09%(税込 4.50%) | + 0.65% |
| Mastercard® | 3.50%(税込 3.85%) | 4.09%(税込 4.50%) | + 0.65% |
| JCB | 2.00%(税込 2.04%) | 4.09%(税込 4.34%) ※1 | + 2.30% |
| American Express® | 2.00%(同額) | 4.09%(税込 4.30%) ※2 | + 2.30% |
(※1) JCBが定める1.60% + 三菱UFJニコス2.49%(税込2.74%) (※2) アメックスが定める2.00% + 三菱UFJニコス2.09%(税込2.30%)
【一部カードの例外措置】 JALカードに関しては上記と異なり、改定後の手数料が以下のように独自に設定されます。
- Visa / Mastercard®:3.63%(税込)
- American Express®:3.43%(税込)
JCB、AMEXブランドは、ば、倍????
改定の適用時期について
新手数料の適用開始時期は、保有しているカードの種類によって異なります。
| 対象カード | 適用開始日 |
|---|---|
| NICOSカード会員 | 2026年11月6日(金) ご利用分より |
| 三菱UFJカード会員 ※ | 2026年11月16日(月) ご利用分より |
(※ フランチャイジー各社の発行カードも同日より適用となります)
⚠️ 利用時の注意点
- 売上データの到着タイミングによる適用:適用開始日よりも前のカード決済であっても、店舗側から三菱UFJニコスへの売上データの到着日によっては「新手数料」で請求される可能性があります。
- 日本語サイトでも外貨決済のケース:海外の事業者が運営する通販サイトやアプリ課金などでは、画面が日本語表記でも「外貨によるショッピング」として扱われ、この手数料が発生する場合があります。
まとめ:これからの対策
これまで2%台と相対的に手数料が低く抑えられていたJCBやAmerican Express®の負担増が大きく、すべてのブランドで4%台へと引き上げられます。
2026年11月以降に海外旅行を予定している方や、海外サイトで定期的に支払いを行っている方は、利用明細をチェックし、今後のカード決済のコストを見直しておくことをおすすめします。事務処理手数料の詳細は、後日発行されるご利用明細書にも記載される予定です。
ちなみに
他のカード会社もまとめると以下のような状態になります。
主要カード会社の海外事務処理手数料(税込)
| カード会社 | 手数料率(税込) | 備考・直近の改定状況など |
|---|---|---|
| 三菱UFJニコス | 4.30%〜4.50% | ※2026年11月より適用(今回の発表) |
| エポスカード | 3.85% | 2025年7月に2.20%から引き上げ済 |
| セゾンカード | 3.85% | 全ブランド共通で適用 |
| 三井住友カード | 3.63% | 2024年11月に2.20%から引き上げ済 |
| 楽天カード | 3.63% | 2025年3月に2.20%から引き上げ済 |
| イオンカード | 1.60% | クレジットカードの中では数少ない低水準を維持 |
| JCB(プロパーカード) | 1.60% | 株式会社JCBが直接発行するオリジナルシリーズ等 |
(※上記は主にVisa/Mastercardブランドを基準としています。提携カードの種類によって一部異なる場合があります)
海外決済コストを抑えるための最適解は?
上記データのとおり、数年前まで主流だった「2%前後の手数料」はすでに過去のものとなりつつあります。仮に海外で10万円分の買い物をした場合、三菱UFJニコスの新料金では約4,500円もの手数料が上乗せされる計算です。
今後、海外旅行や外貨建てサブスクリプションでコストを最小限に抑えるには、以下の対策が推奨されます。
1. 手数料が低いカード(JCBプロパー等)を海外専用にする
基本還元率が多少低くても、手数料が1.60%に据え置かれている「JCBプロパーカード」や「イオンカード」で決済した方が、トータルコストは圧倒的に安くなります。ただし、JCBは海外で決済できない店舗もあるため、サブカードの準備は必須です。
2. 手数料「無料」を狙えるFintech・デビットサービスの活用
海外決済・外貨両替に特化した次世代サービスを活用するのも現代のセオリーです。
- Revolut(レボリュート):事前にアプリ内で外貨両替を行っておくことで、平日の為替手数料が「無料」(※プラン上限あり)となり、クレジットカードを凌駕する低コスト決済が可能です。
- Sony Bank WALLET:ソニー銀行のデビットカード。対象通貨の外貨預金口座に資金を用意しておけば、海外でのショッピング手数料が「無料」になります。
海外事務手数料「4%時代」の到来により、これからは「ポイント還元率の高さ」以上に「為替・事務処理手数料の安さ」を意識した決済ツールの使い分けが、最も賢い防衛策となるでしょう。

