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    ANAアメックスが2026年9月にリニューアル。年400万円決済で「旅の質」を高めるカードへ変貌、その魅力と注意点とは

    2026年9月2日、ANAアメリカン・エキスプレスのカードラインアップがリニューアルされます。

    今回の改定では、カードデザインが新しくなるだけでなく、ゴールドとプレミアムに年間利用額に応じたボーナスマイル、羽田空港のプレミアムラウンジ、レストラン予約時のキャッシュバックが加わります。一方で、年会費も引き上げられるため、誰にとっても無条件に魅力が増すわけではありません。

    では、どのような人にとって価値のあるカードへ生まれ変わるのでしょうか。

    今回はリニューアルポイントをしっかり押さえつつ、どんなユーザーにとって魅力のクレジットカードになったのかを徹底的に解説していきます。

    単に還元率だけを追いかけるのではなく、空港で過ごす時間、家族との旅行、レストランでの食事まで含めて、一枚のカードで整えたい人。そのような使い方をするほど、今回のリニューアルの意図が見えやすくなります。

    ANAでSFC修行を予定している方、航空系のクレジットカードでマイルを貯めたいと考えている方は是非ご覧になってみてください。

    ※本記事の内容は2026年8月30日時点の公式情報に基づきます。
    キャンペーンや適用条件は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトをご確認してからの申し込みをお願いします。

    目次

    まず知っておきたい、今回のリニューアル内容

    ANAアメックスには、一般カード、ゴールド、プレミアムの3種類があります。今回、3券種すべてのデザインが変更されますが、サービスが大きく変わるのはゴールドとプレミアムです。

    一般カード
    ゴールド
    プレミアム
    本会員年会費7,700円(変更なし)34,100円→42,900円165,000円→187,000円
    家族カード年会費2,750円(変更なし)17,050円→21,450円4枚まで無料(変更なし)
    新しい年間利用ボーナスなし年400万円で15,000マイル年600万円で30,000マイル
    羽田空港
    「POWER LOUNGE PREMIUM」
    対象外対象対象
    レストラン20%キャッシュバック対象外年間最大20,000円年間最大40,000円
    カード機能の変更なしありあり

    一般カードは、今回のリニューアルではデザイン変更のみです。年会費や基本サービスは変わりません。なお、一般カードでポイントをANAマイルへ移行する場合は、別途「ポイント移行コース」への登録が必要です。

    一方、ゴールドとプレミアムは年会費が上がる代わりに、利用額に応じたマイルと、旅行・食事に関する新しいサービスが加わります。

    重要なのは、カードを持っているだけで得をする設計ではなく、

    一定額以上を使い、特典を実際に利用する人ほど価値が大きくなる設計に変わったことです。

    最もバランスがよいのは、年間400万円を使うゴールド

    今回のリニューアルで、最も注目したいのがANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードです。

    2027年1月以降、1月から12月までの年間利用額が400万円に達すると、通常のポイントとは別に15,000マイルが付与されます。

    通常の還元率が適用される支払いだけで年間400万円を利用した場合、単純計算は次のとおりです。

    内訳獲得数
    通常利用分40,000マイル相当
    年間利用ボーナス15,000マイル
    カード継続ボーナス2,000マイル
    合計57,000マイル相当

    継続ボーナスまで含めると、年間400万円の利用に対して実質1.425%相当になります。

    もちろん、すべての決済で同じポイントが貯まるわけではありません。公共料金や一部の税金などは通常よりポイント付与率が低く、国税の支払いにはポイント加算の上限もあります。そのため、57,000マイルという数字は、通常の「100円につき1ポイント」が適用される利用を前提とした目安です。

    それでも、日常の買い物、旅行代金、固定費、家族の支出などをまとめ、年間400万円を自然に超える家庭にとっては、わかりやすい到達目標になりました。

    月額に置き換えると約33万3,000円です。ボーナスを得るために不要な支出を増やすのは本末転倒ですが、もともとの家計支出がこの水準に近い人なら、支払先を整理するだけで達成できる可能性があります。

    SKYコインからマイルへ。使い方の自由度が高くなった

    従来のゴールドには、年間300万円の利用で10,000 ANA SKY コインが付与される特典がありました。リニューアル後は、必要な利用額が400万円へ上がる一方、特典は15,000マイルになります。

    プレミアムも同様に、従来の「年間500万円で30,000 ANA SKY コイン」から、「年間600万円で30,000マイル」へ変わります。

    カード従来の特典新しい特典
    ゴールド年300万円で10,000 SKY コイン年400万円で15,000マイル
    プレミアム年500万円で30,000 SKY コイン年600万円で30,000マイル

    ANA SKY コインは、1コイン=1円としてANAの航空券や旅行商品に使えるため、価値が明快です。特典航空券とは異なり、SKYコインで購入した航空券は通常の有償航空券としてマイルやプレミアムポイントも貯まります。

    一方、マイルは使い方によって価値が変わります。繁忙期の長距離路線や国際線の上位クラスに使えれば、1マイルの価値が2円を超えることも珍しくありません。日程を柔軟に選び、特典航空券を上手に活用できる人には、マイルで受け取れる新制度のほうが魅力的です。

    必要であれば、貯めたマイルをANA SKY コインへ交換することもできます。たとえばゴールド・プレミアム会員は、交換数に応じた優遇レートが適用され、30,000マイルを42,000 SKY コインへ交換できます。

    つまり今回の変更は、使い道が限定された特典から、特典航空券にも、現金に近い感覚のSKYコインにも使える特典へ、選択肢が広がったと見ることができます。

    ただし、ボーナス獲得に必要な利用額は、どちらのカードも100万円引き上げられています。年間利用額が新しい基準に届かない人にとっては、単純な改善とはいえません。

    特典航空券を使える人には、お得度が増した方かも??

    ANAの特典航空券ですが、

    繁忙期は殆ど「予約できません

    これは多くの方が共感できると思いますが、本当に取れません。
    基幹路線はキャンペーンや週末など曜日関係無く予約が埋まっている事が多いので、マイルで貰えるからお得になったかは、
    「人による」と思います。

    羽田空港での時間を、移動前の余白に変える

    ゴールドとプレミアムには、新たに羽田空港第2ターミナル国際線エリアの「POWER LOUNGE PREMIUM」が加わります。

    本会員だけでなく家族カード会員も対象で、それぞれ同伴者1名まで無料で利用できます。通常料金は1人4,400円ですから、夫婦2人で一度利用すれば、金額上は8,800円相当になります。これはゴールドの年会費引き上げ額と同額です。

    もちろん、ラウンジの価値は利用料金だけでは測れません。

    出発前に仕事を整えたい人、静かな場所で食事を取りたい人、家族旅行の慌ただしさを少し和らげたい人にとって、空港で落ち着いて過ごせる時間は、それ自体が実用的なメリットになります。

    ただし、利用できるのは羽田空港第2ターミナルの国際線出発エリアです。国内線や第3ターミナルでは利用できず、ANAの航空会社ラウンジとも別の施設です。利用時には対象カードの現物と、当日の搭乗券を提示する必要があります。

    海外へ出かける回数が多い人でも、利用空港やターミナルが合わなければ価値は小さくなります。ここは、ご自身の旅程と照らし合わせて判断したいところです。

    羽田空港第2ターミナル発着便は殆どANA路線

    POWER LOUNGE PREMIUMですが、
    第2ターミナル利用時のみはトラップです。
    LCC利用時でも利用可能なプライオリティ・パスとは異なり、こちらは実質ANA利用時にしかラウンジを使えません。

    レストランの20%キャッシュバックは、使いやすい年会費対策

    もうひとつの新特典が、レストラン予約サービス「ポケットコンシェルジュ」を通じた20%キャッシュバックです。

    対象店舗は国内約1,000店。キャッシュバックの上限は、ゴールドが年間20,000円、プレミアムが年間40,000円です。

    カード1〜6月の上限7〜12月の上限年間上限上限到達に必要な年間利用額
    ゴールド10,000円10,000円20,000円100,000円
    プレミアム20,000円20,000円40,000円200,000円

    ゴールドの場合、半年ごとに対象レストランで50,000円を利用すると、各期間の上限である10,000円が戻ります。年間では100,000円の利用で20,000円の還元です。

    記念日の食事や会食で、もともとポケットコンシェルジュ掲載店を利用する人なら、無理に予定を作らなくても活用しやすいでしょう。ゴールドの年会費は8,800円上がりますが、対象レストランで年間44,000円を利用すれば、20%還元だけで値上げ分と同額になります。

    一方、特典を使うにはアメリカン・エキスプレス・オファーへの事前登録が必要です。ポケットコンシェルジュから予約し、オンラインで事前決済することも条件になります。店舗で直接支払った場合は対象外です。

    この特典は、外食を増やして得をするためのものではありません。もともと大切な人との食事や会食に予算を使っている人が、その支出を少し効率よく整えるための特典と考えるのが自然です。

    プレミアムは、マイルカードというより「家族の旅行基盤」へ

    ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、年会費が165,000円から187,000円へ、22,000円引き上げられます。

    その代わり、年間600万円の利用で30,000マイルが加わります。通常利用分と継続ボーナスを合わせた目安は次のとおりです。

    内訳獲得数
    通常利用分60,000マイル相当
    年間利用ボーナス30,000マイル
    カード継続ボーナス10,000マイル
    合計100,000マイル相当

    通常ポイントが満額付与される利用を前提にすると、年間600万円に対して約1.67%相当です。

    ただし、プレミアムの価値は、この数字だけでは十分に説明できません。

    家族カードを4枚まで無料で発行でき、国内線のANAラウンジ、回数制限のないプライオリティ・パス、ホテルの無料宿泊特典、ダイニング特典なども備えています。今回、そこに羽田空港のプレミアムラウンジと、年間最大40,000円のレストランキャッシュバックが加わります。

    家族の支払いを一枚に集約し、複数回の旅行や外食までまとめて利用する家庭ほど、特典同士がつながりやすい設計です。

    反対に、一人でカードを使い、ラウンジやホテル、ダイニング特典をほとんど利用しない場合は、マイル還元だけで187,000円の年会費を正当化するのは難しいでしょう。

    また、2026年11月1日以降に出発する旅行から、海外旅行傷害保険は自動付帯ではなく利用付帯へ変更されます。補償額そのものは維持されますが、旅行代金など所定の料金をカードで支払うことが保険適用の条件になります。この点は、今回の改定における明確な注意点です。

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