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    ANAアメックスが2026年9月にリニューアル。年400万円決済で「旅の質」を高めるカードへ変貌、その魅力と注意点とは

    目次

    新しいANAアメックスが向いている人

    今回のリニューアル後、特に相性がよいのは次のような人です。

    1.年間400万円以上を無理なく決済できる人

    新しいゴールドは、年間400万円を超えるかどうかで印象が大きく変わります。

    家族の生活費や旅行代金などを集約すると自然に到達できる人には、15,000マイルのボーナスが効いてきます。一方、ボーナスのために支出を増やす必要がある人には向きません。

    2.ANAの国際線や長距離路線でマイルを使いたい人

    マイルは、使い方を考える手間がある代わりに、特典航空券で価値を高められます。旅行時期を調整しやすい人や、長距離路線、プレミアムクラス・ビジネスクラスを狙う人ほど、新しい年間利用ボーナスを生かしやすくなります。

    3.空港で過ごす時間の質を大切にする人

    移動の前後まで含めて旅と考える人にとって、ラウンジは単なる無料サービスではありません。仕事、食事、休息のための静かな場所を確保できることに価値を感じるなら、羽田空港の新特典は魅力になります。

    4.上質なレストランを日常の延長で利用する人

    ポケットコンシェルジュの対象店をもともと利用しているなら、20%キャッシュバックは年会費負担を抑えやすい特典です。反対に、特典を使うために食事先を変える必要があるなら、額面どおりの価値はありません。

    5.家族でカードと旅行特典を共有したい人

    特にプレミアムは、家族カード4枚無料という特徴があります。家族で支払いを集約し、空港や旅行関連のサービスも一緒に使うことで、一人あたりの負担感が下がります。

    反対に、慎重に考えたい人

    リニューアル後のカードが、すべてのANAユーザーに適しているわけではありません。

    次のような場合は、一般カードや他社のANAカードも含めて比較したほうがよいでしょう。

    • ゴールドで年間400万円、プレミアムで年間600万円に届かない
    • 羽田空港第2ターミナルの国際線をあまり利用しない
    • ポケットコンシェルジュの対象レストランを利用しない
    • マイルよりも、用途と価値が明確なキャッシュバックを好む
    • 海外旅行保険の自動付帯を重視している
    • マイル還元以外の付帯サービスをほとんど使わない

    特に注意したいのが、ゴールドで年間300万円台、プレミアムで年間500万円台を利用している人です。

    従来ならSKYコイン特典を受けられた水準ですが、新制度では年間利用ボーナスに届きません。年会費は上がるため、ラウンジやレストラン特典を使わなければ、改定の恩恵を感じにくくなります。

    今回のリニューアルでは、「たくさん使うほど少しずつ得になる」のではなく、一定の利用額を超えると価値が大きく変わります。直近12か月のカード利用額を確認してから判断するのが確実です。

    ANA JCB CARD Preciousと比べると、違いは還元率より体験にある

    年間400万円前後を利用する人が比較しやすいカードとして、招待制の「ANA JCB CARD Precious」があります。

    Preciousの年会費は39,600円で、年間300万円を利用すると基本のマイル還元率が1.2%に上がり、カード継続で5,000マイルが付与されます。年間400万円を通常利用した場合は、基本分48,000マイルと継続分5,000マイルで、合計53,000マイルが目安です。J-POINTボーナスなどはこの計算に含めていません。

    新しいANAアメックス・ゴールドは、同じ年間400万円で合計57,000マイル相当が目安です。年会費は42,900円で、Preciousより3,300円高くなります。

    数字だけを見れば大差ではありません。

    選択を分けるのは、アメックスの羽田空港プレミアムラウンジとレストランキャッシュバックに魅力を感じるか、それともJCBのプライオリティ・パスやホテル特典などを重視するかです。

    つまり、カード選びの中心は「どちらが数千マイル多いか」ではなく、自分が実際に使う時間と場所に、どちらのサービスが合っているかになります。

    カードデザインも、より静かな印象へ

    新しいカードは、ANAの機体尾翼を思わせるモチーフを取り入れ、カード番号などの情報を裏面に集約したデザインになります。

    従来よりもすっきりとした印象で、必要以上に華美ではありません。日常の支払いでも自然に使いやすく、航空会社とのつながりは控えめに表現されています。

    カードの価値はデザインだけで決まりませんが、長く持つものだからこそ、機能と見た目の方向性がそろっていることは小さくない魅力です。

    これから申し込むなら、時期による違いも確認したい

    2026年9月1日までに申し込んだ場合、初年度は改定前の年会費が適用されます。一方、9月2日以降の新規申し込みには新年会費が適用され、新デザインのカードが発行されます。

    9月2日からは新規入会キャンペーンも予定されており、所定の期間内に利用条件を満たした場合、一般カードは合計最大38,000マイル相当、ゴールドは合計最大128,000マイル相当、プレミアムは合計最大242,000マイル相当を獲得できます。これらの数字には通常利用分なども含まれ、ボーナスマイルの一部には有効期限や用途の制限があります。

    短期的に大きな決済予定があり、キャンペーン条件を無理なく達成できる人は9月2日以降、利用額がそこまで多くない人は旧年会費が適用される時期の申し込みにも合理性があります。

    ただし、入会キャンペーンはあくまで最初のきっかけです。カードは長く持つほど年会費の影響が大きくなるため、初年度の獲得マイルだけでなく、2年目以降も年間利用ボーナスと新特典を使えるかを基準に選びたいところです。

    まとめ:新しいANAアメックスは「支出を旅の質へ変えられる人」のカード

    今回のリニューアルによって、ANAアメックスは単にマイルを貯めるカードから、空港、航空券、ホテル、食事まで含めて旅の体験を整えるカードへ、一段踏み込んだように見えます。

    なかでもゴールドは、年間400万円を無理なく利用できる人にとって、最もバランスのよい一枚です。15,000マイルの年間利用ボーナスに加え、羽田空港のプレミアムラウンジと年間最大20,000円のレストランキャッシュバックを活用できれば、8,800円の年会費上昇を受け入れやすくなります。

    プレミアムは、年間600万円以上を決済し、家族カード、空港ラウンジ、ホテル、レストランを横断的に使う人向けです。一つひとつの特典を足し算するというより、家族の旅行と日常支出をまとめる基盤として考えるほうが、その価値を理解しやすいでしょう。

    一方、年間利用額が基準に届かない人や、新しい旅行・ダイニング特典を使わない人にとっては、年会費の上昇が先に目につきます。その場合、一般カードを選ぶ、あるいは他社のANAカードと比較するのも賢明です。

    カード選びで大切なのは、特典の数ではありません。

    自分がすでに使っているお金と時間を、どれだけ無理なく、よりよい旅へ結びつけられるか。

    この視点で考えたとき、新しいANAアメックスが向いている人は、かなり明確になったといえます。

    今回は以上になります。

    最後までお付き合いいただきありがとうございました。

    参考にした公式情報

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