キャッシュレスナビ|2026年11月7日・公式情報確認
最初に結論|PayPayの本人確認は何が変わった?
- PayPayは2026年11月上旬までに、マイナンバーカード・運転免許証などの「書類を撮影して本人確認する方法」を廃止し、ICチップ読み取り方式に統一すると発表しました。
- これはこれから本人確認を申請する際の方法の変更です。本人確認済みの人が全員ただちに再申請しなければならないという発表ではありません。
- マイナンバーカードは6~16桁の署名用電子証明書暗証番号で申請できるほか、暗証番号が分からない場合にカード記載の情報と顔認証を使うIC読み取り方式も案内されています。
- PayPayアプリバージョン4.28.0以上と、ICチップを読み取れるNFC対応スマートフォンが必要です。
- 運転経歴証明書は2026年10月23日から本人確認に使用できません。プレスリリースと最新FAQの差にも注意が必要です。
「PayPayの本人確認が厳しくなる」「もう免許証を撮るだけでは登録できない」といったニュースを見て、今すぐ手続きが必要なのか不安になった方もいるのではないでしょうか。今回の変更は、銀行口座の登録やPayPayマネーの利用を考えている人にとって重要ですが、本人確認の手続きを変更することと、PayPayで買い物できなくなることは別です。
この記事では、PayPayの2026年10月23日の正式発表と現行ヘルプを読み比べ、本人確認済み・未完了の両方の方向けに、必要な確認と申請方法を解説します。11月上旬という移行期間の発表であるため、現時点のアプリ画面に一部旧案内が残る場合があります。実際の操作はPayPayアプリの最新表示を優先してください。
2026年11月、書類撮影での本人確認が廃止される理由
PayPayは2026年10月23日、本人確認(eKYC)のセキュリティ対策として、マイナンバーカード・運転免許証・運転経歴証明書の撮影による申請を2026年11月上旬までに廃止し、ICチップ読み取り方式に統一すると発表しました。
発表の背景には、本人確認書類の画像を含む個人情報漏えいが発生し、画像データを使ったなりすましリスクへの対策が必要になったことがあります。カード表面の写真がそろっていれば本人になりすませる、というリスクを減らすため、書類に内蔵されたICチップから情報を読み取る方式へ移すものです。
さらに2027年4月1日には、本人確認の厳格化を含む「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則」の改正が予定されています。今回の変更はその施行に先立って行う前倒しの対応です。
出典:PayPay株式会社・2026年10月23日プレスリリース。
何が廃止され、何が残る? 本当の変更点を比較
| 確認項目 | 今回の変更前に見られた方法 | 2026年11月上旬までの変更内容 |
|---|---|---|
| マイナンバーカード | ICチップ読取/カード撮影申請 | ICチップ読取での申請に統一。署名用電子証明書暗証番号またはカード記載情報と顔認証を用いる方法 |
| 運転免許証 | ICチップ読取/免許証撮影申請 | ICチップ読取に統一。発行時の暗証番号等の操作が必要 |
| 運転経歴証明書 | 過去は本人確認の選択肢に含まれていた | 2026年10月23日から本人確認に使用不可(PayPay現行FAQ) |
| 在留カード・特別永住者証明書 | それぞれの専用の申請方法 | 今回の3書類の撮影廃止告知とは扱いが異なる。最新版のPayPay案内を確認 |
| 本人確認を完了済みのユーザー | アカウント画面に本人確認済みと表示 | 今回の変更を理由に全員が自動的に再申請する案内はない。更新が必要な場合はアプリの指示に従う |
「マイナンバーカードや運転免許証が使えなくなる」と誤解しがちですが、そうではありません。本人確認に使う書類はそのままでも、書類の読み取り方法が変わります。一方で、運転経歴証明書については、PayPayの最新FAQで2026年10月23日以降は本人確認書類として利用できないことが明示されています。
また、在留カード・特別永住者証明書の利用者については今回の「マイナンバーカード等の書類撮影廃止」とは別に案内が用意されています。対象と方法を一律に決めつけず、PayPay本人確認の公式ヘルプをご確認ください。
自分のPayPayは本人確認済み? 最初に確認する方法
- PayPayの公式アプリを開きます。
- ホーム画面の[アカウント]をタップします(アプリのバージョンによって表示位置は異なります)。
- アカウント名の下に[本人確認済み]と表示されているか確認します。
- 本人確認済みなら、今回の方式変更を理由に最初から新規申請する必要は通常ありません。氏名・住所などの登録情報に変更がある場合は別途更新してください。
- [本人確認が完了していません]などと表示される場合は、以降の方法を確認して申請します。
すでに申請したのに審査中の場合は、同じ手続きを何度も連続して繰り返さず、審査状況を確認しましょう。本人確認済みでもPayPay側から更新を求める案内がある場合には、アプリに示された方法で対応してください。公式:PayPayの本人確認状態を確認する、本人確認情報の確認・更新。
マイナンバーカードを使った申請方法は2つある
方法A:署名用電子証明書の暗証番号で読み取る
マイナンバーカードの発行時に設定した6~16桁の英数字の署名用電子証明書暗証番号を使用し、スマートフォンでカードのICチップを読み取ります。PayPayは最短2分で申請できる方式と案内しています。実際の審査完了までの時間は個別状況によって異なります。
- PayPayアプリで本人確認を選び、マイナンバーカードを指定します。
- アプリの案内に従い、年齢・利用目的など必要項目を入力します。
- 署名用電子証明書暗証番号を入力します。
- NFC対応スマートフォンをマイナンバーカードにかざし、完了まで動かさずに読み取ります。
- 必要な補足情報を確認し、申請を完了します。
4桁の利用者証明用暗証番号と、6~16桁の署名用電子証明書暗証番号は別のものです。誤ったものを何度も入力しないよう注意しましょう。署名用電子証明書暗証番号は5回誤るとロックされ、解除には所定の行政窓口などの手続きが必要になります。
方法B:署名用電子証明書暗証番号が分からない場合
PayPayの公式案内では、暗証番号が分からない場合でも、マイナンバーカードに記載された情報の入力・顔認証・ICチップ読み取りを組み合わせて申請する方式があります。「暗証番号を忘れた=本人確認が完全に不可能」ではありません。ただし、こちらの方式もICチップ読み取りが必要であり、旧来の「写真を送るだけの方式」とは違います。
なお、カードの有効期限・電子証明書の期限切れの場合は別の手続きが必要になることがあります。申請画面に表示された方法と公式ヘルプを確認してください。
運転免許証での本人確認|暗証番号2組とIC読み取り
運転免許証を利用する方式では、免許証に組み込まれたICチップの情報を読み取ります。基本的には、免許証の発行時に設定した4桁の数字2組の暗証番号など、アプリで指定された認証操作が必要です。端末の種類や本人確認の方式によって、顔認証を案内される場合があります。
免許証をスマートフォンの読み取り位置に合わせ、読み取り完了まで一定時間固定してください。机の金属部分や厚いスマホケース、NFC設定などで失敗することがあります。
ここで大切なのは、免許証の暗証番号を知らないときに書類写真だけの申請へ戻れるとは限らない点です。今回の変更によって、マイナンバーカード利用など別の利用可能な申請方法を検討する必要があります。免許証の暗証番号を忘れた場合の取り扱いは、免許証を交付した都道府県警察やPayPayの公式案内に従ってください。
スマートフォンは何でもよい? NFC対応端末が必要
今回の本人確認では、本人確認書類のICチップとスマートフォンの間で情報を読み取るNFCが必要です。PayPayの公式案内では、アプリはバージョン4.28.0以上、iPhoneでは対応するiOS環境、AndroidではNFCの利用設定などが必要とされています。
「おサイフケータイのある端末ならすべて確実に対応」とまでは言えません。機種・OS・NFCの読み取り位置・ICカード対応状況を確認してください。読み取りできない場合は、以下を順番に試してみましょう。
- PayPayアプリを最新バージョンにアップデートする。
- Android端末ならNFC・おサイフケータイ関連の設定を確認する。
- スマートフォンのケースやカードのケースを外す。
- 金属製の机や金属小物からカードを離す。
- スマートフォンの読み取り位置をカード中央付近などに合わせ、5秒以上動かさない。
- 機内モードを解除し、十分に充電してから試す。
- 改善しない場合はPayPayの端末別案内・公式ヘルプを確認する。
iPhoneとAndroidではアンテナ位置が異なり、読み取り位置も機種ごとに違います。カードを素早くこするより、正しい位置に固定する方が読み取りに適しています。出典:PayPay:本人確認ができない場合の読み取り対策。
本人確認で何が使えるようになる? PayPayマネーと残高を区別
本人確認の利点は、名前を登録すること自体ではなく、利用できる機能の幅が広がることです。なかでも重要なのが、PayPayマネーと銀行口座の連携です。
| 本人確認と関連する機能 | なぜ重要? | 注意すること |
|---|---|---|
| 銀行口座の登録 | PayPayで本人名義の銀行口座を登録するときにeKYCが必要 | 銀行登録は別の金融機関側確認がある場合も |
| PayPayマネー | 本人確認後、所定のチャージ方法により出金可能な残高として受け入れられる | 過去のマネーライトが本人確認で自動的にマネーへ変わるわけではない |
| 銀行口座への払い出し | PayPayマネー/PayPayマネー(給与)のみが払い出し可能 | PayPayポイントとマネーライトは払い出し対象外 |
| PayPayの通常決済 | 本人確認未完了でも、使える残高・機能の範囲で決済自体が可能な場合がある | 本人確認方式の変更=直ちに全ユーザーの支払い停止ではない |
| 本人確認済みユーザー | アプリのアカウント欄で「本人確認済み」を確認できる | 氏名や住所等が変わった場合は別途情報更新が必要 |
PayPayマネーは、本人確認完了後、銀行口座や対象ATMなど所定のチャージ方法で受け入れられる残高で、自分名義の銀行口座へ出金できます。一方、PayPayマネーライトやPayPayポイントは原則として払い出しできません。
特に注意したいのが、本人確認前から持っていたマネーライトやポイントは、本人確認しただけではPayPayマネーに変わらないことです。出金したいときには、どの残高種別を保有しているか確認しましょう。
公式:PayPayマネーとは、銀行口座への払い出し、銀行口座の登録。
本人確認していないとPayPayで買い物できなくなる?
今回の本人確認方式変更を「2026年11月になったら本人確認未完了のPayPayがすべて使用停止される」と読み替えるのは正しくありません。公式発表は、本人確認の申請手順の変更についてです。
本人確認の有無で銀行口座登録やPayPayマネーなど使える機能は変わりますが、アカウントの状態、残高の種類、利用上限、規約等に応じた通常決済は別の話です。個々の利用状況による制限があり得るため、アプリで機能利用を確認してください。
本人確認を終えた人も、「一度確認したから二度と更新不要」とは限りません。姓名変更、引っ越し、登録情報の不一致が生じたときはアプリの指示に従いましょう。
注意:PayPayの公式ヘルプに旧「書類撮影」の説明が残る場合
2026年11月7日時点では、PayPayの一般向け操作ガイドの一部に、以前の「書類撮影で申請」という案内が確認できます。一方、2026年10月23日の正式なプレスリリースでは、対象書類の撮影申請を11月上旬までに廃止すると明言されています。
移行中の案内が同時に存在する可能性があるため、古いガイドを見て「これからも必ず画像だけで申請できる」と思わないでください。実際の申請方法は最新のPayPayアプリ画面と公式の更新案内に従い、困った場合はアプリの問い合わせ窓口で確認しましょう。
運転経歴証明書についても、2026年10月23日の発表文には「撮影方式の終了対象」として名前が出てきますが、現行の本人確認FAQでは同日から書類自体を利用できないと記載されているため、記事ではFAQの現行条件を優先しています。
2027年4月の法令改正と何が違う?
PayPayの今回の発表は2026年11月上旬までの本人確認方式変更。一方、犯罪収益移転防止法施行規則の改正は2027年4月1日の施行が予定されています。両者は時期が異なります。
法令改正に備えてサービス提供側が先に対応することはあっても、2026年11月の時点ですべての金融・決済サービスで同じ方式に統一されると断定はできません。銀行口座、証券口座、プリペイドカード等の本人確認については各事業者の発表を確認する必要があります。
詐欺に注意|本人確認の変更を装う偽メッセージ
セキュリティ強化の発表があると、「今すぐ再認証しないと残高が消えます」といった偽SMSやフィッシングサイトが悪用される可能性があります。公式発表は全員に一律の再認証期限を課すものではありません。
- 本人確認は原則として自分で開いたPayPay公式アプリ内から始める。
- メールやSMSのリンクを開いて、マイナンバーカードの暗証番号・免許証の暗証番号・SMS認証コードを入力しない。
- アプリ以外の相手に顔写真や身分証画像、暗証番号を送らない。
- 不審な案内が来たら、アプリ内のお知らせや公式サポートで真偽を確認する。
急がせる文章でも、見知らぬ相手へ個人情報を送ってはいけません。公式アプリ以外から手続きを誘導された場合はとくに慎重に確認してください。
よくある質問
Q.PayPayの本人確認は2026年11月7日時点で全員やり直し?
A.いいえ。今回の発表は、本人確認を新たに申請するときの方法の変更です。すでに[本人確認済み]なら、改定だけを理由に全員が再申請するという案内ではありません。個別に更新が必要な場合はアプリの指示を確認してください。
Q.免許証やマイナンバーカードの写真を送る方式はいつまで?
A.PayPayは2026年11月上旬までに廃止すると発表しています。11月上旬の具体的な切替日を全利用者一律の日付として明示しているわけではないため、最新のアプリに表示される手順を確認してください。
Q.マイナンバーカードの暗証番号が分からないと申請できない?
A.署名用電子証明書暗証番号が不明の場合も、カード記載情報と顔認証を使い、ICチップを読み取る方法が案内されています。
Q.運転経歴証明書はもう使えない?
A.PayPayの現行FAQでは、2026年10月23日から本人確認には利用できないと案内しています。免許証返納済みの人は別の利用可能な本人確認書類をご確認ください。
Q.NFCがない古いスマホでも本人確認できる?
A.今回のマイナンバーカード・運転免許証のICチップを使う方式にはNFC対応端末が必要です。別の書類・申請方法に対応できるかはPayPayの最新公式ヘルプへ問い合わせてください。「撮影だけで必ず代替可能」とは案内できません。
Q.本人確認済みになれば今持っているポイントを銀行口座に出金できる?
A.いいえ。PayPayポイント・マネーライトは、本人確認をしてもPayPayマネーに変換されず銀行口座への払い出しはできません。
Q.本人確認は何歳からできる?
A.PayPayの公式ヘルプでは、2026年10月28日から12歳以上の方のみ申請可能と記載されています。利用書類や国籍などによる追加条件があるため、詳細は公式の本人確認案内をご確認ください。
結論|まずアプリの「本人確認済み」を確認し、必要な人だけ新方式で申請
PayPayは2026年11月上旬までに、本人確認書類を撮影して申請する方法からICチップ読み取り方式へと移行すると発表しました。本人確認済みかどうかを先に確認し、未完了ならマイナンバーカードや運転免許証を使った新しい申請方法を検討するのが基本です。
PayPayマネーや銀行口座への払い出しを使いたい方は本人確認のメリットも大きい一方、今回の改定が理由で誰もがすぐに手続きをやり直すわけではありません。公式アプリの最新表示に従い、誤認やフィッシングに注意しながら対応しましょう。
関連:本人確認変更を伝えた2026年10月24日のキャッシュレスニュース / PayPayカード等の還元改定 / 三井住友銀行とPayPayの連携。
参考にした公式情報
- PayPay株式会社・本人確認方法の変更(2026年10月23日)
- PayPay:本人確認をする
- PayPayヘルプ:本人確認(eKYC)について
- PayPayヘルプ:本人確認ができない場合
- PayPayヘルプ:本人確認情報の確認と更新
- PayPayヘルプ:PayPayマネーとは
- PayPayヘルプ:残高とポイントの違い
- PayPayヘルプ:銀行口座への払い出し
2026年11月7日時点のPayPay公式発表および公式ヘルプに基づく解説です。本人確認方法は移行期間中に更新される可能性があります。サービスの利用条件・アプリ画面・操作は最新の公式情報で確認してください。
